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【22】病院で亡くなった後の流れ:退院・搬送・安置・葬儀社手配まで完全ガイド

ご家族が病院で亡くなられた直後は、深い悲しみの中で、短時間にいくつもの判断を求められます。

「病院にはいつまでいられるのか」
「葬儀社はどのタイミングで呼べばいいのか」
「自宅へ帰すのか、安置施設へ預けるのか」
「退院手続きと搬送手配は何が違うのか」

こうした疑問はとても多く、初めて経験する方ほど戸惑いやすいところです。病院で亡くなった場合、一般的には、医師による死亡確認、死亡診断書の発行、看護師等によるケア、搬送先の決定、葬儀社への連絡、ご遺体の搬送、安置、そしてその後の打ち合わせ、という流れで進みます。


大切なのは、亡くなった直後に葬儀内容まで全部決めることではありません。
まず必要なのは、死亡診断書を受け取ること搬送先を決めること搬送を依頼することの3つです。葬儀の日程、祭壇、会食、返礼品などの細かな内容は、その後に落ち着いて打ち合わせることが多く、最初から完璧に決める必要はありません。


この記事では、病院で亡くなった後の流れを、

病室での時間
退院・死亡診断書
搬送先の決め方
葬儀社の手配
安置後に考えること

という順番で整理します。
「今この場で決めること」と「後でよいこと」を分けながら読めるように、実務の流れに沿ってまとめていきます。

まず全体の流れを先に知っておく

病院で亡くなった後の流れは、先に全体像を知っておくだけでかなり落ち着いて判断しやすくなります。
一般的には、次のような順番で進みます。

段階
主に行うこと
1
医師による死亡確認
2
死亡診断書の発行
3
看護師等による処置、霊安室への移動
4
搬送先を決める
5
葬儀社へ連絡し、お迎えを依頼する
6
病院から搬送する
7
自宅または安置施設で安置する
8
親族連絡、菩提寺連絡、葬儀打ち合わせへ進む

この表から分かるように、病院で亡くなった直後の中心は「搬送して安置するまで」です。
つまり、最初の段階では「どんなお葬式にするか」よりも、「どこへお連れするか」が最優先になります。これを先に押さえておくと、病院での時間に必要以上に慌てにくくなります。

病院で亡くなった直後、まず行われること

病院で亡くなった場合、まず医師が死亡確認を行い、その後に死亡診断書が作成されます。
そのあと、看護師などによって、点滴や医療器具の取り外し、体を整える処置などが行われるのが一般的です。病院によっては、その後病室から霊安室へ移動する流れになります。


この時間は、ご家族にとって故人と過ごす大切な時間でもあります。
一方で、病院は長時間そのまま病室にとどまる場所ではないため、ある程度の時間が経つと霊安室への移動や搬送の相談が始まります。つまり、悲しみの時間と、実務の時間が重なるのが病院での最初の特徴です。

死亡診断書は必ず受け取る

病院で亡くなった後の手続きで、もっとも重要な書類の一つが死亡診断書です。
死亡届や火葬許可申請など、その後の行政手続きはこの書類をもとに進みます。そのため、病院で発行される死亡診断書は、搬送や葬儀準備と並んで非常に重要なものです。


この段階で覚えておきたいのは、「死亡診断書を受け取ったか」「誰が保管するか」を家族の中で明確にしておくことです。
慌ただしい中で誰かが持ったまま所在が曖昧になると、その後の役所手続きが進めにくくなります。葬儀社が役所手続きを案内または代行する場合でも、まずこの書類が出発点になります。

退院手続きとは何か

病院で亡くなった場合、実務上は「退院」の扱いになります。
死亡診断書を受け取ったあと、病院側で退院の手続きが進み、支払いについては当日精算ではなく後日対応になることもあります。病院によって違いはありますが、退院の際に支払方法や精算時期を確認しておくことが勧められています。


ここで大事なのは、退院手続きと搬送手配は別のものだということです。
病院側で退院手続きが進んでも、自動的に搬送先が決まるわけではありません。つまり、退院が決まったら同時に「どこへ搬送するか」を決める必要があります。ここを混同しないことが、最初の実務ではとても重要です。

まず決めるべきは「搬送先」

病院で亡くなった直後に、ご家族が最初に実質的に決めることは搬送先です。

搬送先としては、一般に
自宅
葬儀社や斎場の安置施設
民間の安置施設

などがあります。どこへ安置するかによって、その後の面会のしやすさ、ご家族の負担、費用感も変わってきます。


自宅安置には、住み慣れた場所で寄り添えるよさがあります。
一方で、集合住宅で搬入が難しい、近隣への配慮が必要、家での管理が不安、という場合は安置施設の方が現実的なこともあります。病院を出る前に、まず「家に帰すか」「施設へ預けるか」を決めると、その後の動きがかなり整理しやすくなります。

葬儀社へ連絡するタイミング

葬儀社へ連絡するのは、搬送先をある程度考えた段階で問題ありません。
一般的には、退院手続きと並行して葬儀社へ連絡し、ご遺体搬送車のお迎えを依頼する流れになります。病院での安置時間は長く取れないことが多いため、搬送先が決まったら比較的早めに連絡する必要があります。


ここで大切なのは、病院から紹介された葬儀社へ必ず依頼しなければならないわけではない、という点です。
自分たちで相談したい葬儀社があるなら、その会社へ直接依頼して構いません。既に依頼先がある場合は、病院側や出入り業者にその旨をはっきり伝えた方が、余分な手配や費用を防ぎやすいと案内されています。

葬儀社へ電話するときに伝えること

葬儀社へ最初に伝える内容は多くありません。
一般には、

・故人の名前
・亡くなった場所(病院名)
・現在の場所(病室または霊安室)
・搬送先の希望
・連絡者の名前と電話番号

を伝えれば十分です。葬儀の詳細がまだ決まっていなくても、まずは「病院からお迎えに来てほしい」という依頼で問題ありません。


このとき、葬儀形式や日程まで即答できなくても大丈夫です。
最初の電話は、あくまで搬送と安置の相談が中心です。細かな打ち合わせは、安置後にあらためて進めるのが一般的です。ですから、まずは「今必要なこと」だけを伝えれば十分だと考えると、かなり気持ちが楽になります。

搬送は自家用車でもできるのか

法律上は、自家用車でご遺体を搬送すること自体が直ちに禁止されているわけではないと案内されることがあります。
ただし、実務上は、ご遺体の扱いには専門的な知識や設備が必要であり、搬送中の体勢、冷却、到着後の安置まで考えると、葬儀社へ依頼する方が一般的で安全だとされています。搬送費は距離や条件によって変わります。


つまり、「できるかどうか」と「現実的かどうか」は別です。
病院からご自宅や安置施設への搬送は、精神的にも身体的にも負担が大きい場面です。ご家族が無理をして対応するより、搬送は専門業者へ任せ、その間に必要な連絡や受け入れ準備をする方が現実的です。

病院ではいつまでいられるのか

病院での安置時間は長く取れないことが多く、比較的早い段階で搬送先を決める必要があります。
案内例では、病院での安置時間は通常2〜3時間程度が目安とされることもあり、病院ごとの事情によって差はありますが、長時間そのまま病院にとどまる前提では考えない方がよいです。


このため、「まだ葬儀社を決めていないから、少し病院で待ってもらう」という考え方は通りにくい場合があります。
ご家族としては、病院にいられる時間が限られる前提で、まず搬送と安置を優先し、その後に葬儀内容を考えるという順番を意識した方が動きやすいです。

安置したあとに考えること

ご遺体を安置できたら、ようやく少し落ち着いて次の段階へ進みやすくなります。
ここから先は、親族への連絡、菩提寺への相談、葬儀日程、火葬場、葬儀形式、会食、返礼品などを決めていく流れになります。病院で亡くなった直後の中心が「安置まで」だとすれば、その後は「葬儀の組み立て」に移る段階です。


このときも、全部を一気に決める必要はありません。
まずは、

・どこまで親族へ知らせるか
・菩提寺があるか
・家族葬か一般葬か
・だいたいの人数感

を整理していくと、その後の見積もりや打ち合わせがしやすくなります。
安置後は、搬送前よりずっと判断がしやすくなるので、ここで初めて具体的な葬儀内容へ入っていくイメージで十分です。

親族や会社への連絡はいつするか

親族への第一報は、亡くなった事実が確認された段階で近い方へ伝えるのが一般的です。
ただし、詳細な葬儀日程や場所はまだ決まっていないことが多いため、最初の連絡では「亡くなったこと」と「詳細は後で改めて連絡すること」までで十分です。病院から搬送し、安置先が決まってから、あらためて通夜・葬儀の日程を伝える流れが自然です。


会社への連絡も同様で、まずは近親者の死亡と、これから葬儀準備に入るため休みの相談をしたいことを伝えれば足ります。
この段階で大事なのは、すべての詳細をそろえることではなく、必要な人へ必要な順番で伝えることです。病院での時間は短いため、連絡の優先順位を決めておくと混乱しにくくなります。

病院で亡くなった後にやりがちな失敗

1. 葬儀内容までその場で決めようとする

病院で亡くなった直後は、まず搬送と安置が最優先です。祭壇や会食まで一気に決めようとすると、かえって混乱しやすくなります。

2. 搬送先を決めないまま時間だけが過ぎる

病院で長時間安置できるとは限らないため、搬送先の判断を後回しにしすぎると慌ただしくなります。

3. 病院紹介の業者へその場の流れで依頼してしまう

紹介先へ依頼すること自体が悪いわけではありませんが、決めている葬儀社があるなら、その旨を早めにはっきり伝えた方が無駄が出にくいです。

4. 死亡診断書の管理が曖昧になる

この書類は後の行政手続きの起点になるため、誰が預かるかを明確にした方が安心です。

生活葬祭センターとしてお伝えしたいこと

病院で亡くなった直後は、悲しみの時間と実務の時間が同時に始まります。
その中で大切なのは、完璧に動くことではなく、順番を間違えないことです。


まず死亡診断書を受け取る。
次に搬送先を決める。
そのあと葬儀社へ連絡してお迎えを依頼する。
そして安置後に、親族連絡や葬儀内容の打ち合わせへ進む。


この順番が見えているだけで、気持ちの負担はかなり違ってきます。
生活葬祭センターでも、この場面では「まず今決めること」と「後で決めること」を分けながら、ご家族が無理なく進められるように整理していくことを大切にしています。

まとめ

病院で亡くなった後の流れは、一般に、医師による死亡確認、死亡診断書の発行、看護師等による処置、搬送先の決定、葬儀社への連絡、ご遺体搬送、安置、そしてその後の葬儀打ち合わせ、という順で進みます。最初の段階で重要なのは、葬儀内容をすべて決めることではなく、死亡診断書、搬送、安置の3つを優先することです。


病院では長時間安置できないことが多く、比較的早い段階で搬送先を決める必要があります。搬送先としては、自宅、葬儀社や斎場の安置施設、民間の安置施設などがあり、ご家族の状況に応じて選びます。病院紹介の業者へ必ず依頼する必要はなく、自分たちで葬儀社を選んでも問題ありません。


また、退院手続きと搬送手配は別のものであり、死亡診断書の受け取り後に、退院手続きと並行して葬儀社へ連絡するのが一般的です。安置後は、親族連絡、菩提寺への相談、日程、火葬場、葬儀形式などを落ち着いて決めていく流れになります。病院で亡くなった直後は、まず「どこへお連れするか」を決めることが、最も大切な実務です。


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