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【7】ご遺体の安置方法を比較:自宅安置・安置施設・面会ルールと費用

ご家族が亡くなられた直後、多くの方がすぐに判断しなければならないのが「どこにご安置するか」です。
病院や施設で亡くなった場合、そのまま長時間とどまれないことが多く、比較的早い段階で搬送先を決める必要があります。安置先としてよく選ばれるのは、自宅葬儀社・斎場の安置室民間の安置施設の3つです。法律上、死後24時間は火葬できないため、どの葬儀形式であっても安置そのものは必要になります。


ただし、「どこでも同じ」ではありません。
面会しやすさ、付き添いの可否、費用、近隣への配慮、ご家族の負担は、安置先によってかなり違います。最近は住環境の変化もあり、自宅安置が難しく、葬儀社や民間施設の安置室を使うケースが増えています。一方で、自宅でゆっくり寄り添いたいという希望から、自宅安置を選ばれるご家族も今なお多くあります。


この記事では、自宅安置・安置施設・面会ルール・費用の違いを、生活葬祭センターの現場感覚も交えながら、比較しやすい形で整理します。
「どこが一番よいか」ではなく、どこが自分たちに合うかを判断しやすいようにまとめていきます。

まず全体像:安置先は大きく3つに分かれる

安置先は、実務上は次の3つで考えると分かりやすいです。

安置方法
主な特徴
向いているケース
自宅安置
家で故人のそばにいられる。面会の自由度が高い
家の条件が整っていて、家族中心で見守りたい
葬儀社・斎場の安置室
搬送後の管理を任せやすい。葬儀との流れがつなげやすい
家での安置が難しい、負担を減らしたい
民間の安置施設
安置に特化した施設。受け入れや保管を中心に利用しやすい
自宅安置は難しいが、式場とは別に安置場所を確保したい

一般的な安置先として、自宅・斎場や葬儀社の安置室・民間施設の3つが挙げられており、それぞれで面会や付き添い、費用、設備が異なります。最近は、住宅事情や家族構成の変化から、自宅以外の安置先を選ぶご家庭が増えています。

自宅安置とは?家で過ごせることが最大の特徴

自宅安置は、ご遺体をご自宅へ搬送し、通夜や葬儀までの間、ご家族がご自宅で見守る方法です。
以前はご自宅での安置が一般的でしたが、現在も「最後は家に帰してあげたい」「会館より落ち着いて寄り添いたい」という理由で選ばれることがあります。自宅安置では、搬送料とドライアイス代が主な費用となりやすく、費用負担は比較的軽めです。

自宅安置のメリット

自宅安置の一番の良さは、故人を身近に感じながら過ごせることです。
面会時間の制限を受けにくく、家族や近しい親族がそれぞれのペースで手を合わせやすいという特徴があります。付き添いや面会の自由度という点では、自宅安置は比較的柔軟です。

自宅安置の注意点

一方で、自宅安置には条件があります。
棺やストレッチャーが入る搬入経路、安置できる部屋の広さ、冷却管理、近隣への配慮などが必要です。特にマンションやアパートでは、エレベーター、共用廊下、管理規約などの確認が大切になります。自宅での安置で最も重要なのは冷却と保存であり、住環境によっては現実的に難しい場合もあります。

葬儀社・斎場の安置室とは?負担を減らしやすい選択肢

葬儀社や斎場の安置室は、搬送後の保冷管理や安置環境を施設側に任せやすい方法です。
最近は、自宅安置が難しいご家庭が増えていることから、この形がかなり一般的になっています。通夜や葬儀を同じ施設で行う場合、そのまま流れをつなげやすいのも大きな特徴です。

葬儀社・斎場安置のメリット

・家の片付けや安置準備の負担を減らしやすい
・保冷や保管を任せやすい
・その後の葬儀打ち合わせが進めやすい
・施設によっては付き添いや面会、仮眠への配慮がある

火葬場や斎場の安置室には、遺族が付き添ったり仮眠したりできる施設もあります。ただし、施設ごとにルール差があり、面会時間が限られたり、面会室利用料がかかったりすることがあります。

葬儀社・斎場安置の注意点

・面会時間が限られることがある
・24時間いつでも会えるとは限らない
・付き添い不可の施設もある
・費用は自宅安置より上がりやすい

「施設に預ければ安心」と考えやすいですが、実際には面会条件や付き添い条件がかなり違います。安置先を決める段階で、何時まで会えるか、何人まで面会できるかを確認しておくことが大切です。

民間の安置施設とは?安置に特化した施設

民間の安置施設は、安置そのものに特化した施設で、「遺体ホテル」と呼ばれることもあります。
式場とは別に、安置や保冷管理を行うための場所として利用されることが多く、葬儀社経由で案内される場合もあります。自宅安置が難しく、かつ式場の安置室に空きがない場合などにも選択肢になります。

民間安置施設のメリット

・自宅以外で安置場所を確保しやすい
・安置に特化しているため受け入れやすい
・葬儀会館とは別に考えられる
・条件次第では費用が比較的抑えやすいこともある

安置費用の目安としては、民間安置施設は35,000円〜65,000円程度、自宅安置は20,000円〜50,000円程度、斎場・葬儀社安置は75,000円〜130,000円程度と案内されている例があります。もちろん地域や設備差はありますが、目安としては使いやすい数字です。

民間安置施設の注意点

・面会条件が施設ごとにかなり違う
・付き添い不可のことがある
・葬儀を行う場所とは別なので移動が増える
・冷蔵保管中心で、雰囲気が事務的に感じられる場合もある

そのため、民間安置施設は「安置場所の確保」には向きますが、故人のそばでゆっくり過ごしたいという希望が強い場合は、面会ルールをよく確認した方が安心です。

面会ルールは安置先ごとに大きく違う

安置先を選ぶうえで、見落としやすいのが面会ルールです。
ご家族にとっては「いつでも会えるだろう」と思いやすいところですが、実際には、時間制限、人数制限、付き添いの可否、線香の可否などが施設ごとに異なります。安置施設によっては面会不可、あるいは面会時間が限られることがあり、火気厳禁でお線香があげられない場所もあります。

面会で確認したいこと

・面会できる時間帯
・予約が必要か
・一度に入れる人数
・付き添いができるか
・宿泊できるか
・線香やお花は可能か
・弔問客の面会はできるか

自宅安置は比較的自由度が高い一方、施設安置は管理上のルールがあるため、面会重視なら自宅か個室型の安置室管理のしやすさ重視なら施設安置という考え方がしやすいです。

費用の目安はどれくらいか

安置費用は、どこに安置するかで差が出やすい項目です。
代表的な目安としては、

・自宅安置:20,000円〜50,000円
・斎場・葬儀社の安置室:75,000円〜130,000円
・民間安置施設:35,000円〜65,000円
と案内されている例があります。ここには搬送、施設利用、ドライアイス、面会室利用などが関わることがあります。

ただし、この金額だけで決めない方がよいです。
たとえば自宅安置は費用が抑えやすくても、近隣対応や冷却管理、家族の負担があります。反対に施設安置は費用が上がりやすくても、保冷や受け入れの安心感があります。
つまり、安置費用は「安いか高いか」だけでなく、その差で何を買っているのかを見た方が判断しやすいです。

どの安置方法が向いているかを整理する

ここまでの違いを、選びやすい形でまとめると次のようになります。

こんな希望がある
向きやすい安置方法
故人のそばでゆっくり過ごしたい
自宅安置
面会時間を柔軟にしたい
自宅安置、個室型安置室
家での準備負担を減らしたい
葬儀社・斎場の安置室
自宅安置が難しい
葬儀社・斎場、民間安置施設
費用を抑えたい
自宅安置が有利なことが多い
保冷や管理を任せたい
葬儀社・斎場、民間安置施設
面会より安置先確保を優先したい
民間安置施設

安置先を考えるときは、費用、家の条件、面会希望、家族の体力、近隣との関係をまとめて見ることが大切です。安置は短い期間のことですが、その間の過ごし方はご家族の記憶にも強く残ります。

自宅安置で特に気をつけたいこと

自宅安置を希望する場合は、次の点を特に確認したいです。

1. 搬入経路

棺やストレッチャーが玄関、廊下、階段、エレベーターを通れるかが重要です。集合住宅ではここで難しくなることがあります。

2. 冷却管理

自宅安置では冷却と保全が最重要です。ドライアイス交換や室温管理の考え方を確認しておく必要があります。

3. 近隣配慮

ご家族の出入り、親族の車、香りや声など、生活空間への影響があるため、状況によっては近隣へ事前に一言伝える方が安心です。自宅安置や自宅葬では、近隣との距離感も考えて判断することが大切です。

施設安置で特に気をつけたいこと

施設安置では、次の点を聞いておくと後悔しにくいです。

1. 面会時間

「会える」と言っても、昼間だけなのか、予約制なのかで大きく違います。施設によって面会時間に制限があることは珍しくありません。

2. 個室か共用か

共用保管か個室型かで、気持ちの持ち方や面会のしやすさが変わります。火葬場などの共用安置施設では、面会やお線香に制限がある場合があります。

3. 葬儀会場とのつながり

安置と葬儀が同じ施設でできるのか、別移動になるのかで、当日の負担が変わります。安置先と式場は同じとは限らないため、移動の有無も確認しておきたいところです。

生活葬祭センターとしてお伝えしたいこと

安置方法を選ぶとき、多くのご家族は「家に帰してあげたい」という気持ちと、「家では難しいかもしれない」という現実の間で迷われます。
どちらが正解ということではありません。大切なのは、故人との時間をどう過ごしたいかと、ご家族が無理なく対応できるかの両方を見ることです。


生活葬祭センターでは、安置先を考える際には、

・面会を重視するのか
・家族の負担を減らしたいのか
・費用をどこまでかけるのか
・自宅条件はどうか
を一つずつ整理して、そのご家族に合う方法を考えることを大切にしています。

安置は葬儀までの短い時間ですが、その間の過ごし方はとても大きな意味を持ちます。
だからこそ、慌てて決めるのではなく、面会・費用・負担のバランスで選ぶことが大切です。

まとめ

ご遺体の安置先として一般的なのは、自宅、葬儀社・斎場の安置室、民間の安置施設の3つです。死後24時間は火葬できないため、どの葬儀形式でも安置は必要になります。最近は住環境の変化から施設安置が増えていますが、自宅で寄り添いたいという希望から自宅安置を選ぶご家族もいます。


自宅安置は、故人のそばにいられることや面会の自由度が高い点が魅力ですが、搬入経路、冷却管理、近隣配慮などの条件確認が欠かせません。費用目安は20,000円〜50,000円程度と案内される例があります。


斎場・葬儀社の安置室は、保冷や管理を任せやすく、葬儀の流れにつなげやすい反面、面会時間や付き添い条件に制限があることがあります。民間安置施設は安置に特化した選択肢で、費用目安は35,000円〜65,000円程度とされる例がありますが、面会条件は施設差が大きいため確認が必要です。


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